PEAT DANCING IN SHELTER.

このブログにはコメントが書けるようになっていて
いろんな人が言葉を残していってくれる。
ぼくはそれをひとつひとつ読みながら、感謝したり、笑ったり、涙を流している。
いつもコメントを書いてくれてありがとう。
これからもなにか残していってください。

ただ何件か非常に不快なコメントを残していった輩がいる。
ぼくのことや、ぼくの音楽が気に食わないということならいくらでも書いてもらって結構だ。
それをぼくはきちんと読んで、少なからずなにかを感じるだろう。
きみの書いたコメントは無駄にならない。よかったよかった。

だが、ぼくの家族のことや、亡き人のことを乱暴で陳腐で「大学四年まで何を学んだの?」という言葉で罵るというのなら、何も残さずこのブログから立ち去って欲しい。
何事もなかった顔して、背中を向けて、失せてほしい。
きみに見せれるような文章をぼくは書くことはできません。

どうかご理解いただけたら、ありがたいです。
その上で、このブログを楽しんでいってください。
どうぞ、よろしく。






11/2
祖母の家に行き、ハンバーグを作る。
ぼくはテレビの前でぼーっとしてただけなので、なんにもしていないが。
とにもかくにも食卓にはハンバーグとコーンスープとポテトサラダ。
そして祖母の黄金のチキンカツ(金田家ではそれを伝説と呼ぶ。)が並び、みんなで箸を寄せ合う。
ぼくはここ何ヶ月かでそれや、それらを「幸せ」と呼べるようになった。
うん、とても幸せな瞬間だ。

この人とこの人が出逢ってくれてよかったー!!!
と思うことがある。
そして、出逢わなかったら。と仮定してぞっとすることがある。

それはヒロトマーシーであり
ミックとキースであり
ジョンとポールであり
母と父であり
祖母と祖父だったりする。

ぼくは逢わせておかなきゃ、と思った。
祖父が墓に入る前に、この部屋にまだ気配が残っているうちに。
それはぼくのただの自分勝手なワガママなのかもしれない。
けど、母から伝授されたハンバーグはただただ、おいしかったのだ。


(ハンバーグはぼくだけの秘密です。)


11/3

祖父の納骨。
朝から柔らかな陽光に包まれて、ああ祖父はやはり晴れ男なんだなあ、と思った。
思えば告別式の日も、兄の結婚式も、気持ちいい天気だった。
空は高く、澄んで、遠く、青かった。

一ヶ月ぶりに会う親族たちも告別式の時とは違い、晴れやかな顔をしていたように思う。
おじいちゃん、お引越しだよ。って。
面倒かもしれないけど、行こうかって。

それでもやはり涙は流れる。
それでもやはりとてもとても痛烈に心が軋み、悲しかった。
あの時、瞬間にして終わり、変わっていったぼくの世界の景色はあいもかわらずゆがんだままだ。
でも、こうやって言葉にして綴り、歌をつくることがぼくの世界の背骨をまっすぐにさせるのだ。

この日、ぼくの歌は小さなスピーカーから流れていた。
俺はそれを誇りに思う。
誰かの骨が墓に入る、誰かの命が大切に扱われる瞬間に流すことのできる歌を俺は歌っているんだ、な。
流れる涙の温度は暖かく、やさしく、大粒だった。



11/4
shimokitazawa round up5に出演。
三年連続の出演、とてもうれしいです。

前々回のブログにも書きましたが、「時にその人と自分しかこの世にはいなくて、ふたりきりで、小さな部屋で、その人のためだけに歌うような。
リボンで飾った誕生日プレゼントを手渡すような歌をうたえる夜」があるのです。
その感覚がここ最近のぼくを包んでいました。
そして、この日の251もまさにそんな奇跡のような夜でした。
見てくれたみなさん、ありがとう。


んでまあイベント中、大体この人といたのですが、やはりオワリカラTHEラブ人間の流れは美しい!
オワリカラがベイビーグッドラックを歌っているのを楽屋で聴いていて、今夜はりんごに火をつけてではじめようと決めました。
なんだか、夜に、空に、誰かの中に溶けてしまうような歌でした。

つまりこれから先、オワリカラと我々が並んでたらマストカムってことです!!


11/5

ものすごい量の打ち合わせ。


11/6

下北沢THREEにて弾き語り。
三周年おめでとうございます。

ぼくはこのギター(隣にいるのは蜜の木村ウニ。アルバム発売おめでとう!)


でやろうとしたのですが、諸々のアクシデントに見舞われ

狂気のアンドレにギターを、salsaスズケン氏にシールドを、ホッタモモちゃんにカポタストを借りて演奏しました。
情けない。迷惑おかけしました。

なのできちんと一言一言ていねいに演奏しました。
ありがとう。

【セットリスト】
1.NATSUMI UNDER THE MOON
2.こどくにくちづけ
3.犬の人生
4.星影のワルツ

すべて音源になっていない新曲での演奏でした。
この日も、あの感覚になった。


11/7

PC作業。


11/8

スタジオ練習。
鬼の打ち合わせ。

癒しといえば猫しかない毎日です。


11/9

打ち合わせ。
夜は下北沢にてUstream
徐々に内情が明かされていきます。
正直、どのフェスのメンツよりも面白いので来てください。
あなたが知らないだけで、かっこいいバンドは腐る程います。

その後、夕飯を食いに麺通へ。
このお店はぼくが下北沢に引っ越して来たばかりの四年近く前から足繁く通っていたお店で、当時はまだ今ほど流行っていなかったから、よくマスターと話しながら食っていました。
同じく、2009年のTHEラブ人間も今ほど知られていなくて、「人気者になりたいっすね。」なんて言いながらぼくたちの自主制作CDをマスターはよく流していてくれた。

下北沢を離れてからは、前ほど通わなくなっていき、ひさしぶりに行ったら行ったで、マスターはいなくて若いスタッフがふたりで切り盛りしていました。
マスターはもう厨房には立たなくなったのかなぁーなんて思っていたら、この日スタッフさんに聞いたところお昼に厨房に立っているとのこと。

あの人のつくるラーメンが食えるってわかったこと、すごく嬉しい。
ラーメン舐めちゃいけねえよ。
明日への、仕事の活力だ。
いい曲書くのには、いい歌うたうには、いいラーメンが必要なんす。

マスター。人気者になりたいっすねえ。




11/10

ベースおかもとえみ生誕22周年。
おめでとう。

しかし、ケーキってホールで買うとラスト三口くらいもはやノルマみたいになるよね。


その後、打ち合わせ。
の後にtricotと未完成VS新世界のライブをみる。

この日の未完成VS新世界は鬼の形相でした。
色んなものが吹き飛んだ。

がっぷり四つで生きていかなきゃね。


K.K



【今日の新曲】

「愛の居場所」

この街を一望できる新しく高い建物から
見下ろした人の姿は胡椒のつぶのようだ
それを数えることは無理です
たくさん人がいすぎて
虫眼鏡と顕微鏡 使ってもそれは難しいです

それでもああぼくは
この中から君を見つけたんだ

きみが生まれた街とぼくが生まれた街は
約198km離れていて歩くと二日かかる
遠いのか近いのかはいまいちわからないけれど
ふらっとコンビニまで行く距離ではないのは確かなのです

それでもああ
この距離を越えて僕ら出逢ったのか
そして時には
心の距離だけは遠く近く

きみの後ろには無数の人たちが
心と体を重ね合わせた無数の人たちが
もう手元にはない「関係」っていう約束は
あの時は窮屈だったのに輝いて見えるけど

ねえ愛は振り返ってもそこにはないよ
愛はいつでもあなたの横をぴたりと歩いてる
ねえ愛は失くしてから気づいたりしないよ
愛はいつでもあなたの隣でいびきをかいている

いつの日にか
きみのついてる嘘がバレなきゃいいね
きっと傷つくだろう
きみのついてる嘘にきみが傷つくだろう

覚えていてね
人ゴミの中きみを見つけたこと
思い出したりしてね
あの距離を超えてぼくら出逢ったんだ