kirakira

ここ一週間は、いろんな秘密作業をしていた。
いつ公開することなのかはわからないので、まだ内緒。
それでも、こうやって秘密裏に物事を進行させていき、一気にバーンと見せつけることは好きだ。
THEラブ人間とそのクルーたちは、きみの驚いた顔が見たい。



同時にやさしさについて考える一週間でもあった。
それはほとんどが、かりそめの偽物なのかもしれない。
やさしさの殻を被った自己満足、そのものなのかもしれない。
それでもやっぱり、あなたの驚いた、喜んだ顔が見たいと考えることはいまのぼくにはやっと手に入れた愛の示し方なんだと思う。
たとえそれが自己満足だとしても、それしか伝達手段を知らないのだから。


たとえば。
朝、きみを起こさないように家を出て
駅のちょっと先、公園のベンチまで歩く。
昨夜、ここで打ち上げたのは「ほんとうのこと」だけを乗せた冬の花火だ。

そして、またきみを起こさないように家に戻って
着替えて、コンタクトレンズをつけて、歯を磨く。
その頃にはきみも起きて、約束の場所を変えて、映画でも観に行く。
そんな日があるのなら、過去はもう過去でしかないんだ。



K.K




【今日の新曲】

冬の花火(NATSUMI SAID A TRUTH)」

ぼくのやさしさなんて
真昼に打ち上げた花火のように
実態が見えない

遠い場所から鳴ってる
太鼓のリズムじゃ全然きみは踊れない
ぼくはそれを知っている

きみはだらしがない
夕方の住人 薄く暮れた毎日を
ほっそりと睨んでる

合鍵を返す必要はない
二度と逢わない意味なんてひとつもわからない
それくらいのことだから

ほんとうのことだけ話そう
両手いっぱいに受け止めれば
なにがあっても怖くはないよ
見えないものに縛られてないで

ゆうべ死ぬほどきみを
嫌いになりそうになった
そしてきみもぼくのことわからなくなっていた

季節は四種類
そう教わってきたけど
26年生きてきて104の季節を見た

幸せになり続けること
それは一番近くで悩んだり怒ったり悲しみ続けること
それは愛し合い続けること

ほんとうのことだけ話そう
両手いっぱいに受け止めれば
なにがあっても怖くはないよ
見えないものに縛られてないで

なにひとつ疑わなくていい
そっち側を向いて泣かないで
きみは誰よりも綺麗でいなよ
首根っこ捕まえて離さない