gad gad gad

11/18
撃鉄の天野ジョージが本戦に出場するということで、TV番組SASUKEの収録を観に行く。
筋肉隆々の男だらけの中で、彼は完全に異彩を放っていました。
結果は12月27日18時30分〜22時のTBSで確認してください。

声を出して誰かを応援するってことが、こんなにも胸を
熱くさせることだとは、知らなかった。
ジョージ以外の出場者のみなさんにもでかい拍手を贈りたい。
みんなすっげーかっこよかった。

そして、いつもライブハウスでしか会わないようなミュージシャンの友達たちとロックのロの字も、音楽の音の字もない場所で会うってことも面白かった。

普段、ステージの光の影に消え入っている生活を、ぼくらはきちんと過ごしているんだな。
そして、音楽の音の字もない場所で、誰かが誰かのために、誰かが自分のためにせっせと生きているんだな。

日向が美しく輝く冬の一日でした。


11/19
ミューズ音楽院という音楽専門学校主催の公開インタビューなるものに招かれました。
普段、雑誌やテレビなどで話すようなことをみなさんの前でお話するという企画。
インタビュアーは共に切磋琢磨してきているScream!編集部。



はじめは緊張しましたが、観にきてくれたオーディエンスとの質疑応答がすごく楽しかったから、最後はぺちゃくちゃしゃべりまくってしまいました。

ミューズ音楽院の生徒さんらしき男の子と、女の子が悩みを相談してくれて、その目がどんな小さなことでも吸収してやるっていう気迫に満ちていて、キラキラ輝いてた。

いつかあの若者たちは、プロのミュージシャンになるかもしれない。
いつかのライバルだ。
正々堂々とステージで命削り合える日を、楽しみにしていますね。


そして、最後には歌もうたわせてもらいました。
インタビューでも話したとおり、今ぼくは音楽を演奏する上で、できるだけ音楽以外の事柄を排除しようとしています。
音楽を音楽以上にも以下にも、扱ってはいけないんだ。
それが少しでも伝われば、うれしい。

【セットリスト】
1記憶の街
2KYOTOKYO
3ちょっと梅ヶ丘まで
4西調布
5ぼくの愛した女たち
6大人と子供(真冬のテーマ)
7東京
8愛は旅をする(新曲)


その後は代々木のビールバーで事務所社長とマネージャーと夕食。
ドイツのビールを呑む。
何だか呑んだことのない味だった。
うまかった。

二年前にぱたりとやめた酒を最近になって、また呑むようになってきた。
昔みたいに無茶な飲み方は(ほぼトラウマ)しない、というかしたくないけれど、酒を呑むと考えなくていいことを考えなくて済むのでやはり心が安定する。
正直、最近は酒のおかげで気持ちのいい毎日を送れている。
あんまり良い兆候ではないが、しょうがない。
なににでもあてはまるが、依存することに良いことはまったくないので、出来るだけ呑まないようにしよう。


さて、明日は京都磔磔でワンマンライブ。
今年最後のワンマンです。
日本の中心であった、古都京都にみなさん全員集合でお願いします。
公開インタビューで話したとおり、歌ったとおりの、音楽としての音楽を時間をかけてたっぷり演奏します。

次の日はそのまま京都に残り、ぷらりと散策しようと思う。
紅葉がこの季節は綺麗だろう。
鴨川のあたりであったかい酒を、時間をかけてゆっくり呑もうと思う。


K.K


ちなみに昨日は父方のじいちゃんの誕生日です。
おめでと!!!!




【今日の新曲】


「2062」

ふたりはなにも言えずに
嘘つきのまんまで過ごしてた
出逢った季節の潮風も冬の冷たさに埋れてた
あの頃お前が感じてた俺とは違うかもしれない
でも目の前にいるのは紛れもない俺だよ

想像してみて
いつかの日向の日々を

きみの部屋で眠ることに慣れてしまった俺と
俺が隣で寝てることに慣れてしまったきみは
もう背伸びして言葉を選ばなくていい
いくら迷ってもふたりはふたりでしかない

想像してみて
いつかの日向の日々になにが残ってる?
今、あるものでなにがそこにある?
たとえば50年後

そこに居て
きみがそこに居て
隣に俺がいることはもうとっくに決まっていて
夢とかじゃなくて掌が知っているんだって
笑うなよ
本当に知っているんだって

ふたりは目も合わさずに
ひとつの部屋で歌を歌ってた
別々の歌を別々の歌い回しで
それが愛だとは俺は知りもしなかった
ぼくらは別々の人間だとわかった

想像してみて
いつかの日向の日々がいまの俺たちを呼んでいる
今、あるものがすべてそこに残ってる
たとえば50年後

そこに居て
きみがそこに居て
隣に誰がいるかってことはもうとっくに決まっていて
夢とかじゃなくて掌が知っているんだって
笑うなよ
本当に知っているんだって

きみがそこに居て
隣に俺がいるってことはもうとっくに決まっていて
そして子供ができていつかしわくちゃになって死んでいく
そのとき笑ってる
未来を俺は知っている