ロウ・イエ特集に行ってきました

早稲田松竹にてロウ・イエ監督特集へ。
「ふたりの人魚」「SPRING FEVER」「パリ、ただよう花」の三作すべて観れた。

あまりにも衝撃度が強すぎて、一夜明けてもあたまがぼおっとしている。
まだうまく咀嚼できないけれど、ずっと待っていたラブストーリーたちだったと思う。
たくさん胸を打たれて、感動した。
せめて書き留めた言葉を散文的ではあるが記しておく。
歌になるのだろうか。






ロマンチック

泡になる
光をたくさん含んだ
泡になる
そしてパッと消えていく

空になる
暮らしの中消え入りそうな
カーニバル
ぼくは仲間に入れずに

愛そのものが語り出す物語を
いつも待っている

覚えてる?
雨も風も夜もぜんぶ受け止めて
どうしてる?
あれからきみはどんな顔してる?


愛、ただようまま

重ねても乾いてる
くちびるもちいさな心も
塗りつぶし固めても
定まらないほどけない

できるだけ丁寧に
毎日を生きているはずなのに
なぜこんなにも
寂しい夜があるのだろう

愛はただようまま
透き通りすぎて形にならない
愛はただよう花
引き裂き合ったね
確かめ合ったね


死んだ猫の背をなぞる風は
やわらかく とてもしずか
愛そのものが語り出す物語
目をつぶって待ってる

ざわついてざらついた
胸の中 口の中
喘ぎだし、挙句、出す
かたわらに無理くり紡いだ

ああ爆発しそう
どんなになってももう構わない
ああ爆発しそう