楽曲解説『2014年のNATSUMI』9

少しサボってしまいました。ごめんなさい。
こんなこと言うならなんでやってんだって感じですが、コラムよりも先にやんなきゃいけないことがたくさんありました。
それは誰かのことを祝福したり、好きな人に会いに行ったり、そんなささいで小さな自分のためのことだったりするんだけど。

お詫びになるかわかんないけど次回の最終回にはヤバイものを、用意してるから許してくださいね。


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このコラム『2014年のNATSUMI』は、ぼくのソロアルバム『NATSUMI』をぼく自身で楽曲解説するというコラムです。

買ってない人は買ってから、すでに買ってくれた人は流しながら読むとなお良いのではないでしょうか。
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Track-16「サマー・レッド」


2013年8月製作。

あなたがもし恋人と別れたことのある人ならわかると思うんだけど、なんであんなにふたりは泣くんだろうね?

たとえば部屋で、ゆっくり声を荒げることもなく別れることを決めたふたり。
何枚使っても足らないティッシュペーパーと、声にならない声がカーテンを揺らして。
男ははじめて女に泣き顔を見せただろう。

この歌はぼくとなつみが別れるちょうど一ヶ月前の歌。
真夏の始まり、朝七時。
なつみの好きなマキシマムザホルモンの新譜が一日中垂れ流しになっていた。

この日、ふたりは多分付き合っていた何年間かの中で唯一ゆっくり話した。
何時間の間でどうするの?別れるの?それともまだ続けるの?が行き交って最後の最後でぼくらは別れなかった。

愛はやはり、かじり合うことだ。
お互いのモラルやルールを「特別に許す」ことだ。
本当は、他の誰かだったら許せない、食えもしないことを、君だけは特別に。
過去に逃げたり、お互いに逃げあったり、ずるいふたりなのに。

この一ヶ月後に、やっぱりぼくらの気持ちは飛び交って、ぼくは荷物をまとめて梅ヶ丘を出るんだけど、それはまた別の話。

この歌の最後の歌詞に、なつみとの恋愛がぼくにとってどんなものだったかが要約されてる。
この歌をぼくはたまらなく愛しています!

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好きだって言われたことよく覚えてる
はじめてじぶんを好きになれた日のことでもあったんだ

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明日はついに最終回です。
Track-17「歌手たち」を解説して終わります。

今日も読んでくれて、僕の歌を聴いてくれてありがとう。




金田康平ソロアルバム
『NATSUMI』

2014年3月5日(水)発売
品番:WLZ-001
形式:CD
価格:¥2000+税
レーベル:Waltz Records<トラックリスト>
1.なつみちゃん
2.サリエリ!(モーツァルトをぶっとばせ)
3.ぼくがまだ空を飛べていたころ
4.カレーライス
5.ロックンロール
6.運転免許証
7.だれとねむる
8.悲しみの分け前
9.simple dreams
10.うたはひきだしに
11.なっちゃん、海に行こう
12.真昼の花火
13.shine a light
14.かわいいよビッチーズ
15.HEROIN
16.サマー・レッド
17.歌手たち


アルバム先行シングル「カレーライス」MV
出演 菅野結以 金田康平
監督 川崎龍弥

http://youtu.be/m0xLrAkzOGc


▼取扱店
金田康平『NATSUMI』は全国の大型CDショップ、iTunesamazonどこでも購入できます!


▼特典情報
TOWER RECORDS
→『金田康平のアノ日』
(収録曲)
1.my friends&your soul forever(LIVE) / カレーライス(LIVE)

2014年1月新宿JAMでの最速ライブ録音から、未発表曲『my friends&your soul forever』と、シングル曲『カレーライス』の2曲1トラックライブです。


※disk union
→CDRシングル『主題歌』
当初アルバム一曲目に収録予定だったピアノ曲『主題歌』1曲入りのシングルです。
こちらも未発表曲となっています。
グランドピアノ、シンセサイザー、オルガン、歌のみで録音された今まで聞いたことのないタイプの曲となっています。
こちら必聴。

ヴィレッジバンガード下北沢店
→『イラスト付サイン色紙(テーマ:女とは?)』

おなじみのヴィレバンの黄色いPOPに金田直筆サイン&イラストとともに『女とは〜である。』という言葉が書いてあります。
全種類ちがう言葉ですので、くじ引き感覚で楽しんでくださいね。