楽曲解説『2014年のNATSUMI』8
髪の毛を切りました。
前髪を切ると(これでも長いよね。でも半分くらい切ったんだよ。)視界がクリアで、普段見えてなかったものがたくさん見えて楽しいです。
普段、いろいろと見落としてるんだな〜さては。
今夜もコラムを書きました。
読んでくださいね。
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このコラム『2014年のNATSUMI』は、ぼくのソロアルバム『NATSUMI』をぼく自身で楽曲解説するというコラムです。
買ってない人は買ってから、すでに買ってくれた人は流しながら読むとなお良いのではないでしょうか。
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Track-15「HEROIN」
2013年5月制作。
原曲名は『ヘロイン(ささやかだけれど役に立つこと)』
副題はレイモンドカーヴァーの小説のタイトルからいただいたのだけれど、楽曲制作後なんどか歌ってるにつれてヘロインというよりかはヒロインだな〜と思ってタイトルはどちらとも読めるように英語に変えた。
この頃僕はアルバム『SONGS』のプロモーション真っ最中で髪の毛を金髪に染めていた。
ぼくにとって金髪ってのはオシャレやファッションの一部というよりかは『憧れの象徴』であったりします。
きみはどうかな?
季節はズバリと夏。
一学期も終わり、学校に行くこともなくなって、先生たちに会わなくて済む。
ぼくの通っていた中高はとても厳しい学校だったから、髪の毛を染めたりなんかしたら一発で停学にされてた。
だから夏休みの初日から最終日まで、期間限定でみんな髪の毛を染めるのだ。
背伸びする若者たちの輝きはなににもとって替えられない。
それとあわせてたくさんの『憧れの象徴』がこの歌を彩ってくれています。
小学校の頃は図書室の本の中の世界に未知なるものを感じていました。
手塚治虫の火の鳥には生命の不思議が、宇宙図鑑や恐竜図鑑の中にはじぶんが手に取ったり見ることのできない(けど確かにこの世にある、あった)ものたちが、中沢啓治のはだしのゲンにはあまりにも凄絶な歴史が詰まっていて、図書室はぼくの宝箱でした。
そして煙草。
ぼくは真面目だったから20歳を越えるまで日常的に吸うことはなかったのだけど、18歳の時に一度だけ友達のマイルドセブンに口をつけたことがある。
その時の胸のドキドキ、ああー俺悪いことしてるー!って感覚は今も手に取るように思い出せます。
そのどれもこれもそれもいつか消えてなくなってしまうものだから、こうやって歌にして残す。
その歌もいつかなくなってしまうとしても、ぼくが生きてる間くらいは残しておけるのです。
それはやっぱりささやかだけれど役に立つことなのです。
明日はTrack-16「サマー・レッド」を解説します。
もうすぐこのコラムも終わっちゃいますね。寂しいです。
今日も読んでくれて、僕の歌を聴いてくれてありがとう。
金田康平ソロアルバム
『NATSUMI』
2014年3月5日(水)発売
品番:WLZ-001
形式:CD
価格:¥2000+税
レーベル:Waltz Records<トラックリスト>
1.なつみちゃん
2.サリエリ!(モーツァルトをぶっとばせ)
3.ぼくがまだ空を飛べていたころ
4.カレーライス
5.ロックンロール
6.運転免許証
7.だれとねむる
8.悲しみの分け前
9.simple dreams
10.うたはひきだしに
11.なっちゃん、海に行こう
12.真昼の花火
13.shine a light
14.かわいいよビッチーズ
15.HEROIN
16.サマー・レッド
17.歌手たち
アルバム先行シングル「カレーライス」MV
出演 菅野結以 金田康平
監督 川崎龍弥
▼取扱店
金田康平『NATSUMI』は全国の大型CDショップ、iTunes、amazonどこでも購入できます!
▼特典情報
※TOWER RECORDS
→『金田康平のアノ日』
(収録曲)
1.my friends&your soul forever(LIVE) / カレーライス(LIVE)
2014年1月新宿JAMでの最速ライブ録音から、未発表曲『my friends&your soul forever』と、シングル曲『カレーライス』の2曲1トラックライブです。
※disk union
→CDRシングル『主題歌』
当初アルバム一曲目に収録予定だったピアノ曲『主題歌』1曲入りのシングルです。
こちらも未発表曲となっています。
グランドピアノ、シンセサイザー、オルガン、歌のみで録音された今まで聞いたことのないタイプの曲となっています。
こちら必聴。
※ヴィレッジバンガード下北沢店
→『イラスト付サイン色紙(テーマ:女とは?)』
おなじみのヴィレバンの黄色いPOPに金田直筆サイン&イラストとともに『女とは〜である。』という言葉が書いてあります。
全種類ちがう言葉ですので、くじ引き感覚で楽しんでくださいね。