楽曲解説『2014年のNATSUMI』②
こんにちは。
新譜リリース3日目です。
久々に朝帰りでとても眠いです。
素敵な気持ちに何度もなって、今朝方たくさん歌ができました。
昨日は昼間に下北沢ビレッジバンガードとdisk unionに顔を出したのですが、とても素敵な展開をしてくれていました。
すげー。うれしー!
たくさんの人に手を借りて、やっとこさCDが出せました。
愛してください!
本当にどうもありがとう!
昨夜から配信開始したこのコラム『2014年のNATSUMI』は、ぼくのソロアルバム『NATSUMI』をぼく自身で楽曲解説するというコラムです。
調子に乗って画像つくっちゃいました。
買ってない人は買ってから、すでに買ってくれた人は流しながら読むとなお良いのではないでしょうか。
◆Track-04「カレーライス」
2011年10月製作。
アルバムからの先行シングルとして会場限定発売していた楽曲。
MVもあります。
言葉遊びというには上等すぎるダジャレのような歌詞ですが、結構気に入っています。
ぼくはいちいち説明くさくなりがちなので、こういうのは結構珍しいのです。
当時、ぼくは名古屋と東京で遠距離恋愛していて、よく彼女をないがしろにしては怒らせていました。
『こんなぼくでほんとごめんね。』と男が言っても嘘くさくなる(というか本当に信じてもらえなかった。)ので彼女目線で歌詞を書き上げました。
男に多くを注文する女性はたくさんいますが、往々にしてそこに大きな幸せを求めてはいません。
ただそばにいたい、とか、ただ言葉でわかりやすく愛を伝えて欲しいだけとか。
小さくて、手の届きそうな幸せ。
男はかわいい生き物ですから、なかなか恥ずかしくて返せないものです。
わかってやってくださいね。
この頃から女性目線で歌を書くことが増えて、THEラブ人間『SONGS』収録の「きらり」は僕の中で一番のお気に入りとなりました。
◆Track-05「ロックンロール」
2013年8月製作。
酒を常飲するのをやめたのが、もう3年ほど前。
いちいち理由を説明しつづけてきたら、もうなにが本当の理由かわからなくなってきましたが、毎日のように飲んでいたアルコールをある日パタっとやめたのです。
酒の快楽は個人的には思考がパタリと止まって、普段よりも物怖じせず怖いもの知らずになるところがあります。
いつもは言えない言葉を吐いたり、いつもはできないことを行動したり。
そんな自分にはやっぱり興ざめしたりするじゃないすか。
どんな素晴らしいパーティーがあっても、そこで起こったことが半分まぼろしのように霞んでしまったりするようにもなりました。
それはやっぱり納得いかない。
だから最高のパーティーや素晴らしい夜の終わりを、ぼくだけは見届けやろうと思うようになったのです。
DJが回す最後の一音の終着点。
ただ、もし俺や友達が明日にでも死ぬようなことがあったら。
このパーティーが終わって、もう二度と夜を越えれなかったら。
これが最後の夜だったら。
俺はその最後の瞬間を見届けたくないなあって思ってしまったのです。
歌の中に出てくる撃鉄の天野ジョージ、サックス吹きのムラカミダイスケ、salsaの鈴木健介、うみのての高野京介、大森靖子、絵描きのアイリーン、SEBASTIAN Xの永原真夏、平賀さち枝は向こうがどう思おうと、ぼくにとって友達です。
◆Track-06 「運転免許証」
2012年7月制作。
THEラブ人間ファーストアルバム『恋に似ている』。
そのリリース記念であった長いツアーを終え、疲弊し切っていたぼくは気晴らしにフジロックへ遊びに行きました。
朝7時にすでに酔っ払ったまんま後部座席に乗り込んだ親友を笑いながら、ぼくも隣に座り高速道路の前方をずっと眺めていました。
いつもライブハウスで歌をうたったり楽器を演奏してる俺たちが、この日ばかりはただのリスナーになり、真夏の一日を遊び尽くしに出掛けるのは、なんだかとても不思議な感じでしたり
この日、大好きなスウェーデンのハードコアバンドREFUSEDの再結成がものすごい演奏だったのを覚えています。
でも、なによりもメインステージで井上陽水が『帰らない二人』を歌っている時に、彼の隣で清志郎が踊っていたには驚きました。
死んじゃったからいないはずなんだけど、ね。
清志郎はあいかわらず『愛し合ってるかい?』とぼくたちに問いかけて、陽水は最後ステージを降りる時に『どうぞ、お幸せに。』と言いました。
汗と靴擦れと眠気の中、煙草の煙が浮かぶ車内で、つい3.4日前に恋人になったばかりのなつみのことを思い、この歌を書きました。
聞かされてばっかりは嫌だなー、納得いかねーなー、清志郎も陽水もREFUSEDも腹立つなーって。
愛し合ってるし、幸せだよ、って歌です。
明日はTrack07-「だれとねむる」〜お届けします。
今日も読んでくれてありがとう!
金田康平サードアルバム
『NATSUMI』
2014年3月5日(水)発売
品番:WLZ-001
形式:CD
価格:¥2000+税
レーベル:Waltz Records<トラックリスト>
1.なつみちゃん
2.サリエリ!(モーツァルトをぶっとばせ)
3.ぼくがまだ空を飛べていたころ
4.ロックンロール
5.運転免許証
6.だれとねむる
7.悲しみの分け前
8.simple dreams
9.うたはひきだしに
10.なっちゃん、海に行こう
11.真昼の花火
12.shine a light
13.かわいいよビッチーズ
14.HEROIN
15.カレーライス
16.サマー・レッド
17.歌手たち
アルバム先行シングル「カレーライス」MV
出演 菅野結以 金田康平
監督 川崎龍弥
▼取扱店
金田康平『NATSUMI』は全国の大型CDショップ、iTunes、amazonどこでも購入できます!
▼特典情報
※TOWER RECORDS
→『金田康平のアノ日』
(収録曲)
1.my friends&your soul forever(LIVE) / カレーライス(LIVE)
2014年1月新宿JAMでの最速ライブ録音から、未発表曲『my friends&your soul forever』と、シングル曲『カレーライス』の2曲1トラックライブです。
※disk union
→CDRシングル『主題歌』
当初アルバム一曲目に収録予定だったピアノ曲『主題歌』1曲入りのシングルです。
こちらも未発表曲となっています。
グランドピアノ、シンセサイザー、オルガン、歌のみで録音された今まで聞いたことのないタイプの曲となっています。
こちら必聴。
※ヴィレッジバンガード下北沢店
→『イラスト付サイン色紙(テーマ:女とは?)』
おなじみのヴィレバンの黄色いPOPに金田直筆サイン&イラストとともに『女とは〜である。』という言葉が書いてあります。
全種類ちがう言葉ですので、くじ引き感覚で楽しんでくださいね。
【今日の新曲】
『東京/郊外/8:45』
歯磨き粉つけっぱにして
朝のゴミ捨てするきみを
現代のサザエさんかなんかと
ぼくは勘違いしてるのかも
しずかな東京郊外8:45
換気扇に吸い込まれる煙にも
何かしらの哲学があるんじゃない?
現代のニーチェにでもなれるとか
勘違いしてるのはぼく
しずかな東京郊外8:45
しずかな東京郊外8:45
行きたいところはモルディブです
モルディブ人は何語で話すんだろう?
顔を洗って着替えをして
二時間睡眠でバイトに行く
ぼくはコンビニのコーヒー
きみはエナジードリンク選んで
言い寄られたり泣かされたり
またこうやって会えたらいいね
しずかな東京郊外8:45
しずかな東京郊外8:45
しずかな東京郊外8:45