天使はいつもうそつき

最近、歯医者に通っている。
航空公園駅を降りて、徒歩5分。
あの並木道が好きだ。
気づけば足元をザクザクと落ち葉が埋め尽くしていて、もう冬がくることを認めなくちゃなと思う。

「さようなら、おわかれさ、サマタイムキル。」
とイヤホンから真夏が歌っている。


バイオリンの谷崎がTHEラブ人間以外にやっている韓流セレブレイトのライブを偶然観た。
忙しそうなプレイをしていた。
家に帰ってからポーグスを聴いた。


今年も下北沢南口商店街の街頭フラッグが我々一色に染まった。
今年で気づけば4回目になる我々の自主企画イベント「下北沢にて」。
今年はライブハウスサーキットイベントから一旦離れ、街から街への渡り歩くツアー形式にした。
今日の大阪pangeaからスタートして、名古屋、仙台、福岡、高松と周り、下北沢に帰ってくる。

ここ何年間かで、何色もの色を見てきた。
それは有限であるが、ある瞬間には無限にもなる。

瞬間、永遠、いつだって音楽


劇団ロ字ック本公演「退カヌコビヌカエリミヌヌ」
期間中たくさんのアフターイベントを行ってきたが、それも最後。
日高ボブ美嬢が司会をつとめる「ボブ美の部屋」なるトークイベントで、話したり、歌ったりした。

公演名と同タイトルの楽曲を主題歌として書き下ろし、この日ついに結実したように思う。
今回、ロ字ックはわたしたちで、わたしたちはロ字ックだったのだ。
あと5ステージある。
10日まで。
観に行って欲しい。


新宿LOFT呑み会では俺の友達たちが悪さをしていた。
主催の音楽前夜社ゆうくん、MANGA SHOCKひらっちはいつも俺の心を自由にさせてくれる。

気づけばうまく踊れなくなった。
うまく話せなかったり、笑えなかったり、怒れなかったり、泣けなかったり。
俺たちはいつも自由でいつづけなくちゃいけない、自由であるべきだ。
自由の前では「なくちゃ」も「あるべき」も不自由極まりないけれど、やっぱり俺たちは自由でいつづけなくちゃいけない。
自由であるべきだ。

曽我部さんはステージにいるのに、まるでひとりぼっちのように見える。
ジャポニカソングサンバンチの言う「踊ろうぜ」は、誰のものでもないじぶんだけの踊り方の話だ。

俺たちは自由でいつづけなくちゃいけない。
ジャポニカソングサンバンチのちあきは、最高の歌手だった。


K.K


【今日の新曲】

「天使はいつもうそつき」

頭の中は海が見える街
長い坂道の向こうの灯り
少年よ半袖に込めた祈り
落とさないようにね

ひと針ひと針縫った
わたしだけのワンピースに
人殺しの気持ちも
ポニーテールに結いつけて

誰かの正義に振り回されて
うんざりするけど

いつだってそんな
うそつきな天使に乗っかってしまう

真夜中の電話
コードを指でぐるぐる
亡くしてた記憶が
脳味噌をぐるぐる

誰かのいたづらに振り回されて
うんざりするけど

いつだってそんな
うそつきな天使に乗っかってしまう