舞台(ペンとノートの船着場)

我らが街、下北沢に新しい古着屋(なんか日本語がおかしいな。)がオープンした。
ブリーフブリーフというお店。
一番街の終わり際にあるので、行ってみてはいかがか。
撃鉄天野と行ってきました。



9/6

心斎橋pangeaでWiennersツアーに参加。
今回の彼らのツアー4本中、半分の2本もサポートできたこと。
とても光栄です。

自分たちがメジャーデビューした2年前の夏に、ぼくは幾度となく冒涜され罵声を吐かれました。
それはまだ俺らの本質を少しも知らない、見た目と噂と作り話のみだけで俺たちを語るようなやつはもちろん、今までずっと応援してきてくれて、手を取り合った人達からもありました。
俺はそれらの人達の手をきつく握り、掴み、離さないようにしてきたけれど、やっぱり数えられないほどの人達と別れた。
もちろんその何倍もの人達と出逢ったけれど、事実別れた。

音楽の周りを囲む様々な事象がある。
どんな服を着てるとか、髪の毛の色が黒か金か赤かとか、美人だとか美人じゃないとか、バンド名がかっこいいとかかっこわるいとか、ソニーだとかビクターだとかEMIだとか。
それらのほとんどが実は音楽自体には関係ない。
音楽はそれらのどのものよりも力を持っている。
はずなんだけれど、そこだけで判断されてしまうことがあるのも確かだ。

だから、もう一度目を覚まして欲しい。
音楽だけをみんなに見つめて欲しい。
メジャーデビューという言葉に惑わされず、判断して欲しい。
だってこの日のWiennersは最高だったろ。
本当にメジャーデビュー&シングル発売おめでとう!!
(ちなみに目を覚まさなきゃならないのは、音楽家自体でもあるが、長くなるからまた別の機会に。)



9/7

大阪cafe Roomでオワリカラ タカハシヒョウリとツーマンライブ。
念願、待望のツーマンだったもので両者気合の一時間セット。

アンコールではお互いの歌を一曲ずつ選び、ふたりで歌った。
彼はぼくの「東京」という曲を、ぼくは彼の「Q&A」という曲を選んだ。

ステージで自分の歌ではない誰かの歌をうたうということ自体、プロになってからはいつかの初恋の嵐ライブ以外にはなかったもので、やっぱりとても不思議な感覚に陥った。

言葉には、メロディには、楽曲には、その製作者の人となりが色濃く反映されていて、どれだけ沢山の人々に認知され、共感されたものでも、端から端まで紐解くことは当事者以外には不可能なのだろう。

それでも何故、成立するのかと聞かれれば、その楽曲への愛と慈しみ以外にはない。
ぼくはタカハシヒョウリの歌を絶対的に愛している。
それはいつかの名古屋クアトロでの初恋の嵐ライブで感じたそれとは、また違う色をしていた。

呼んでくれたcafe Roomの根津夫妻に感謝。
大阪でソロワンマンをやる時は絶対にここを使いたい。



そのまんまオワリカラ ツダくんの実家に泊まらせてもらう。
王子と夜中のコンビニカップラーメン。


9/8

ツダ家の朝食(旨すぎる。)をいただき、オワリカラ昼ワンマン@knaveへ。
せっかく空いた一日だったので、ひさしぶりに彼らの轟音を浴びてから帰った。

ほぼ新曲のみの実験的ワンマンだったのだが、今の彼らのモードは本当におもしろい。
はやいとこCDで聴きたいものだ。



8/9

下北沢251にてライブ。(写真は観にきてくれたtricotイッキュウ。この人もまた、激しい潮流を超えた大好きな歌い手。)

ひさしぶりにドアウェイの中の演奏だったもので結果、火力が異常に強くなった。

目の前で起こっていることを自分には全く関係ない事柄と決めつけ、他人事のような顔をして、テレビの画面で起こる大震災のニュースを眺め、覗き見るような目をしていた人達をほっとけたら一番楽なんだろうけれど、そうは出来ないのは性だろうか?
いつまで自分の信じているものを、そうではない誰かに押しつけずに済むのだろうか?
それとも、俺はいまもまだ心のどこかでそれでも俺たちは繋がっているのだ、と信じ切っているのだろうか?

レコードは、歌は、曲は、旅をする。
国と年代と性別と他者/自我を破り捨てる。
こうやって戦い続けられる限り、今夜も幾つかある多くのライブのひとつなんかではないのだろう。


K.K


【今日の新曲】

「舞台(ペンとノートの船着場)」

未知なる大陸のように
俺のグリア細胞は無限大に広がっている
きっと傷つきながら描く新しい地図
ノートをただ真っ黒に染めていく

そこが限界で
そこが行き止まりだとして
簡単にやめれる遊びではないだろう

まだ一緒にいてくれ
最後まで付き合ってくれ
お前の望む世界なら
俺たちが見せてやる

卸した分のレコードたちは
重い腰をあげれずにただそこで待っている
腹を痛めた記憶ごときに甘えてる場合か
後戻りはできないボールペンで描く

今が絶景で
今が黄金時代かい?
安っぽい情熱で人の前に立つなよ

まだ一緒にいてくれ
最後まで付き合ってくれ
お前の望む世界なら
俺たちが見せてやる

そいつよりもやれるよ
この曲が終わる頃
お前の望む世界なら
目の前で見せてやる