ロックンロール

一昨々日は仙台でライブ。
Wienners呼んでくれて、ありがとう。
全バンドが足し算ではなく、掛け算のライブをやった上での数珠繋ぎ。
こんな夜は滅多にお目にかかれない。



おとといは紅布。
10周年というデカイ節目に、またあのステージに立てたことを嬉しく思います。
ぼくにとって紅布はとても特別なハコです。(それは毎回あの場所で歌うたびに話していることであるので割愛します。)
10年間で出演したすべてのバンドの中で一番になりたい。
きっとそれは周年でなくても、いつも思ってるよ、俺。


昨日はJAMで歌ってきました。
共演は初対面のバンドばかりだったけれど、全バンドが1986年生まれ。
つまり俺と同い年。
それぞれの現在が浮き彫りになっていた。
同じ年数、同じ地球の、同じ国で生きてるのに、こうも人はひとりひとり違うんだな。
当たり前のことに改めてきづかされました。
自分の歌を、誰かの歌を、もっと好きになれる夜。



そして今日はお台場船の科学館でライブでした。
10代限定イベントだったのですが、みんな目をキラキラ輝かせて観てくれて嬉しかったです。
俺が13才の時に好きになったあのバンドは、今27才の俺のことを輝かせてくれています。
ずっと変わらないんだ。この気持ち。
俺たちも君たちのそれになれたら、こんなうれしいことはない。
サイン会も暑い中、こーんなに長い列をつくって待っててくれてありがとう。
時間がなくて写真を撮れなかった人たちもいました。
ごめんなさい。


そして今日はそんな10代の頃から大好きなShing02と念願の共演でもありました。
先々週のeastern youthとの共演もしかりだけど、続けてるとこんなことが、夢みたいなことが起こるんだな。
RIP,Nujabes.
luv sicアガッた。

四日間、見てくれた皆様、どうもありがとうございました。

歌うということは、ぼくにとって張り詰めた糸をぶっちぎり、その反動で見たことないところまでぶっ飛ぶことです。
毎日歌っていると、その糸をぶっちぎりすぎて、どんどんその糸は太くなっていきます。
今となっては、もはや綱引きの縄のようです。

つまり、毎日毎夜と自分の中のハードルが上がっていくのです。
その苦しみは筆舌に尽くし難いものですが、それを乗り越える気持ちよさは、その苦しみをはるかに超えるのです。
ぼくは歌うこと以外にその感覚を手に入れる術を知りません。

いつか歌わせてもらう場所が無くなった時が来たとしたら。
なんてことを、想像するだけで恐ろしいです。

だから、その日を迎えないためにも昨日より、若く。
もっと、孤独に歌と向き合っていきます。


K.K



【今日の新曲】

「ロックンロール」

未来
たとえば20年後
俺は50手前のおっさんになってる
奥さんもいるかも
持病も持ってるかも
それでも歌っているのかよ?

ジョージは?
だいちゃんは?
スズケンは?
高野くんは?
掃き溜めでスニーカー履きつぶしているのか?

靖子ちゃんは?
アイリーンは?
真夏は?
平賀は?
まさか母親になったりしてるのか?

ムーンライト
なあ頼むよ
今夜は俺も呑むから
もうちょっと夜よ、明けずにいてよ
まだここにいさせて

未来
両親は70過ぎか
孫の顔くらい見せてやれたらな
幸せってなんなのか?
それくらいわかったか?
口にできないなら歌にしてくれよ

あの街はこの街は
あの夢はその夢は
今はまだ誰も眠っちゃいない
街も歳をとるね
夢も歳をとるね
シワの深さだけ恥をかけばいい

ロックンロール?

ムーンライト
なあ急げよ
今夜の俺を残して
もうちょっとボリュームあげてくれ
まだフルテンで鳴らさせて

ムーンライト
なあ頼むよ
今夜は俺も呑むから
もうちょっと夜よ、明けずにいてよ
まだここにいさせて