SUMMER AGAIN


昨日は海で撮影。
朝から夜まで動きっぱなしで、今日一日は体がうまく動かなかった。
本当はぱっきりと日焼け止めなんてつけずに、太陽の陽のままに焼いてしまいたいんだけど、こんな金髪で肌が黒かったらプロレスラーみたいでどうもと思い、焼かないでおいた。
この間の下北沢音楽祭での豪雨を体感して思ったけれど、自然の力には誰も抗えないのだから、身を任せてひとおもいに焼かれてしまうのがきっともっとも正しくてまともなんだろうけれど。


セカンドアルバム「SONGS」の中で特に思い入れの強い歌がある。
それはB面の一曲目となる「犬の人生」。
この歌は当時、メンバーとレーベルと事務所に対して物凄く腹を立てることがあって、ほぼオブラートに包まず思いのままにつらつらとぼくの怒りを詩にしたためた記憶がある。

その曲にはその曲の命がある。
つまり、その曲には心があり、もっと言えば意思がある。
その意思を捕まえて、形にして、解き放つのが作詞作曲家の仕事であり命題だ。
その循環がぼく以外の誰ともうまく作用できなくなっていた時期が、確かにあの時おとずれていた。

それをほぐしていったのが叶わないと思っていた恋だったりしたもんだから、去年の夏の始まりはとてもドラマティックだったものです。

最後まで結局、その軋轢は終わることもなく、永遠に続くカルマであり、輪であることだということはわかった。
そんなことがあったお陰で、自分が歌うこと(というか歌えること)は「喉と街と花と夢と愛ってやつ」しかないってことがわかったのだから、儲けもんだ。

この歌をひとりで歌っていたら、きっとまた聴こえ方が変わったのかもしれないなって
夏の海、花火に火をつけるすこし前にそんなこと思った。

一番好きなフレーズは「窓開けといて 耳すませといて 一言も忘れないでおいて」



K.K