ふたりとも髪の毛が伸びた

良い音楽ってどんな音楽かわからない。
多分それは人それぞれ。
趣味や嗜好、生まれた環境、育ってきた環境。
それぞれが違うから良い音楽ってのは一括りにできない。

でも、正しい音楽がなんなのかは知ってる。
そして、俺はやってるつもりだ。
それは人それぞれではなく、100%誰もが「正しい」と思う音楽。

[誰かの正義が誰かの悪で、誰かの悪が誰かの正義]
ってルールあるでしょ?
そんな一般論はその正しい音楽の前では当てはまらない。

自分が演奏してる音楽を「正しい!」って思えないでステージ立ってるやつはいない。本来は。
「これが絶対正しいんだ!」と思える音楽を作り続けることが、音楽家の使命であり、音楽の神(そんなもんがいたらだけど。)との深い深い契約だ。

これに背かない限りはなにやっても良い。
それはロックだろうが吹奏楽だろうがクラシックだろうがジャズだろうがテクノだろうがヒップホップだろうが同じ。
言い換えれば絵を書くことも、小説を書くことも、映画を撮ることも、写真を撮ることも、花を育てることも、畑をたがやすことも、教育することも、走ることも、飛ぶことも、同じだ。

でもそうやって背筋を伸ばして、一直線にそこだけを見続けることは凄く難しい。
その契約(さっきは神との、と言ったが、その神はやっぱりどこからどう見ても自分だったりするけど。)に背かないでい続けることは物凄く体力がいる。
クタクタ、ヘトヘトになる。
それでも契約書に名前を書いてしまった。
住所を書いてしまった。
印鑑も割印も押してしまった。
つまりやるしかないの。
というか、選択肢はとっくに無い。
やるか、やるか。の二択。

なら、俺はやっぱりやることを選ぶよ。

最後の瞬間にきちんと火花を散らすことができますように。
じわじわと燃え尽きたくはない。
一瞬で燃えカスになりたい。
カートコバーンの歌はぼくには馴染まないけど、まさにその通りだね。


K.K