街の底

4/29

朝から録音。
家で黙々と、誰にも聞こえないほど小さな声で、いつか誰かにデカイ声で聞かせたい歌を。

昼過ぎにSEBASTIAN X主催の春告ジャンボリーを観に上野へ。



夕方からラジオ生放送と取材だった為、一番手の音沙汰からうみのてまで観れた。

どの歌からも咲き乱れる桜を感じた。
もうとっくに散ってしまっているのだけれど、それはそれは本当に満開だった。

表現ってものは独立した個体同士が、肌一つ触れ合わずに分かち合うことができる、ほぼ唯一の手段だと俺は思う。
それを体言してくれるようなイベントだった。

個人的なハイライトは
平賀の二曲目。ぼくははじめて聴いた。
踊ってばかりの国下津のタンバリン。
うみのてのぐるぐるまわる。

ショートカットになった真夏はすごく可愛くて、女の子だった。
でも何倍も強い目をしてた。
覆う空気は厳しさではなく、やさしさだった。
本当の喜びと、本当のやさしさは何よりも強い。

来年は絶対出たい。
その時まで、黙々と魂を磨くのだ。

K.K



【今日の新曲】

「街の底」

JR電車に乗ってぐるりと円の上を走ってる
東京の地図を見下ろしてコンパスで軌道を描いてる

俺たちの小さな夢がいつか叶えばいいね
ここは街の底
今は街の底

アルタ前で男たちは舌なめずりで待ちぼうけ
快速電車に飛ばされた小さな駅になった気分

俺たちの小さな夢がいつか叶えばいいね
ここは夜の底
今は夜の底

宛てのない手紙
未来へ送ろう