グロリア
4/26
家でしっかりと焼き魚と味噌汁と米を食って出掛ける。
最近はめっきり肉肉しいものを受け付けなくなってきた。
老いはこの一秒一秒やってきている。
終わりってのはあっという間で、もうすぐだ。
劇団モラトリアムパンツの第四回公演
「ぼーくらは、みんなーいーきている〜」を観に、新宿眼科画廊へ。
写真は橋本くんと。
オムニバス短編三作。
見やすい時間内でバシバシとはじまって、おわって、はじまって、おわって、はじまって、おわった。
会場時には「犬の人生」
二本目のエンドに「りんごに火をつけて(Light my apple)」
三本目のエンドに「アンカーソング」が劇中歌として使われていて
それはなんていうか、とてもありがたいことであった。
そして、それを超えて「ああ、良い曲だなあ。」なんて思えた。
そしてそれすらを超えてストーリーにきちんと「鍵」をかけていた。
バタン。
ガチャガチャ。
ジ・エンド。
何も残らない。
二本目「恋愛恐怖病」のヒロイン、西村ヒロミさんと
三本目「明日はあかね色」のヒロイン、柴田薫さんのファンになってしまった。
彼女たちが放った言葉ひとつひとつにじんわりと汗が滲んだ。
男たちはいつもジメジメとして、馬鹿だ。
女たちはスカッとしている。痛快だ。
いつまで経っても女たちには爪の先一ミリも届きやしない。
代々木のラーメン麒麟が本日で閉店ということで行ったのだけれど、俺の前のお客さんでスープ切れ。
店長さんが頭を深く下げ「申し訳ありません。」と言うのではなく、拝み手で「只今、閉店いたしました。」と告げた。
彼はすごく清々しい顔でこちらを見ていた。
「帰る場所がなくなった気分はどうだい?」
昨夜からディランのローリングサンダーレビューを聴いている。
1975年、34歳のディラン。
顔を白く塗り、マスクを被り、オーディエンスの求めているディランと真逆を走り出したディラン。
声も精神もセクシーでタフなディラン。
感化され、久しぶりにサングラスをかけて出掛けた。
K.K
【今日の新曲】
「グロリア」
長袖を羽織らないで
ベランダに出れる季節
音楽を選びながら
缶ビールは缶のまま
もうそこに夏の気配
さようならね 春の日
ジーナ・ローランズが笑ってる
泣きそうな顔で笑う
友達と夜の電話
愛してる/愛してない
恋人のようなあなた
愛してる/愛してない
かわいそうだなんて思ったりしないで
わたしはひとりが楽なだけ
手荷物なんて少しでいいけど
わたしを軽く思わないで
借りてきた映画を今日は
半分だけ観てから寝る
ラストシーンはまた明日
ハイライトはまた明日
そうねきっと人生の
ラストシーンは見れないでしょう
ハイライトもエンドロールも
きっとわたし見れないでしょう
友達と夜の電話
愛してる/愛してない
恋人のようなあなた
愛してる/愛してない
かわいそうだなんて思ったりしないで
わたしはひとりが楽なだけ
手荷物なんて少しでいいけど
わたしを軽く思わないで
甲州街道
環状七号線
わたしたちの春の日
小金井街道
新青梅街道
わたしたちの春の日
春の嵐びゅんと吹いた
愛してる/愛してない
早過ぎる満開の桜
愛してる/愛してない
かわいそうだなんて思ったりしないで
わたしはひとりが楽なだけ
手荷物なんて少しでいいけど
わたしを軽く思わないで
大人になれない
大人になりたい
子供みたいに思わないで