SONGS

セカンドアルバムが先日、発売された。

死に向かって走る祖父を見て、自分も死に向かって走っている最中なのだということを理解するところから楽曲制作は始まった。
すると時計の秒針の音が物凄く重いものになり、自分の言葉や態度は濃度を増していった。

用意されていた椅子に座ってから26年。
座っているばかりではいられないことを知った。
いずれ立ち上がらなければいけないことを知った。

だから、美徳もストーリーも無い歌をうたわなければいけなかった。
俺はそれをなぜか残したかったのだ。

どこまで歌い尽くせたかはわからないけれど、さっき恋人に出来たばかりのCDを渡した時に、それは後悔と満足を含め、すべて成立した。
俺はこのCDをこの人に聴いてもらいたくて作ったんです。

そして、この個人的な俺の歌をなぜか待ってくれていたあなたにも、なぜか聴かせたかった。
今までも、これからも、どうぞよろしく。




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