ためらふな、恥ぢるな まつすぐにゆけ

1/24
仙台PARK SQUAREでソロライブ。

雪が、とても綺麗でした。
踏むと、ザクザクと言うよりかは、サクサクと鳴ります。

リハーサル後には街を散策。
何度も仙台には訪れているので、お気に入りの場所というのがある。

ほそやのサンドのチーズバーガー

k's studioの12弦ギターと店長長谷川さん(サイン書かせていただきました。)

ライブそのものも、東京で歌うことと遠くない感覚。
ぼくはいつか、「故郷は増え続けていく」と歌ったことがありますが、まさにその通り。

仙台のオーディエンスとぼくは自慢じゃないけど、とてもぴったりと当てはまるのです。

《セットリスト》
1こいのおわり
2恋人たち
3どんな顔してたんだろう?(新曲)
4月曜日のナナ
5犬の人生
6白い部屋
7星影のワルツ

このハコは150人も入ったらパンパンで窒息しちゃいそうな小さなところ。
まさにぼくらが演奏しだした頃のライブハウスそのものの象徴のような場所でした。
ぼくはZEPPもリキッドもクアトロもフェスも好きだけど、改めてやっぱりライブハウスが好きだよ。
PAさん、照明さん、スタッフさん、GIPのみなさん、またいい仕事しましょう。

ホテルで一泊。
すごく、さみしい夜。


1/25

東京に帰って、下北沢Cave BeでTHEラブ人間シークレットライブ。
メインPA日置さんが一月いっぱいで退職ということで、歌った。

あんまり昔話や思い出を振り返るのは止したいが、2009年の結成から約一年間、ぼくらはこのハコ以外でほとんど演奏をしなかった。

それから4年。
クアトロでも、リキッドルームでも、サマーソニックでも、ロッキンジャパンでも、カウントダウンジャパンでも、大阪城野音でも、音が鳴らせる場所である限り、どこでも演奏してきたし、呼ばれるようになった。

数えきれないほどの人が見ているキャパシティのライブのほとんどに日置さんがいた。

それでも、最後の日は50人にも満たない下北沢Cave Be。
ここで、良かったなあ。
あの時と変わらない、地下室に吹くはずのない風。
最後の一音はきちんと遠くまで鳴っていました。


1/26

新宿JAMにて斜陽ワンマン解散ライブ。
解散ライブについてのあれこれは多くを語ると意味をなくしてしまうけれど、ひとつだけ。
アンコール最後の曲のアウトロでがっきーがファズを踏んだ瞬間に、バンドの寿命がぷつりと終わる音がしました。
ロウソクの灯がすぅっと消えるように。
4tトラックの交通事故のように。

多分、多分だけど。
解散する前にもっと見ておけばよかった。って一言でも言ったり、思ったお前がいつも観にきてれば解散してないよ。
そして、それ以上にこの日と同じほどの気迫の込もった演奏を毎回斜陽がやっていたら、斜陽は解散してないんだろう。

毎回、毎回、バンドの寿命が終わるほどのライブをしなきゃダメだ。
俺も、君も。

ま、そんなセンチメンタルは置いといて、打ち上げは久しぶりに狂乱。


元プニカポルカただちゃんとひらくドアタカユキカトーと朝までブランキージェットトークしたり、サカシマよーすけのピンクフロイドTシャツが良すぎたり(何日後かに買うことになる。)、こないだはじめてライブを観てくれたうみのて/ゲスバンド高野くんとゆっくり話せたり。
呑みすぎた。

明け方の富士見台。
綺麗だったから、三駅分歩いて帰った。


1/28

作業。
朝から録音しっぱなしだったので、昼に休憩をいつもより長くとって、買って溜ったままだったアナログ盤を聴きまくる。

最近は自分の産まれた1986年に発売されたレコードを探して、買い漁るという楽しみが出来た。

産まれたばかりの記憶ってのは、やっぱりほとんどないから、どんな音楽が作られたり流行していたのかを知るのは面白い。

ちなみに写真の盤はぼくの産まれた年ではなく、1980年発売の「カメラ=万年筆/MOON RIDERS」。
これは単純に傑作。


夜は撃鉄ドラマー近藤駿誕生日会。
近藤はいない。

その後、下北沢のバーで朝方近くまで呑む。
バーテンが古くからの知り合いだった。
新しい知り合いも増えた。

この上記した三行を改めて、読むと。
ずうっと俺は同じ場所にいて、同じことを繰り返してるんだなと思う。

一生逢わないと思っていたやつにばったり逢ったり。
顔も知らない奴らと突如、出逢ったり。
そして、そいつらとも別に何年も逢わなかったり。
ずうっとこんなとこにいて、気づかないうちに風景だけが歳をとっていく。


1/29

打ち合わせをしに原宿へ。
ひさしぶりにてんやで飯を食う。

中国人の女の人に道を聞かれる。
そういえば、大学の時に中国語を履修したことを思い出して、中国語で話したら伝わった。
はじめて大学の授業で習ったことが、役に立った気がする。

ぼくは元々、幼児教育を大学で学んでいたので実生活で役に立つことがまず無い。
四年も勉強しても、出来るかわからん結婚をして子供ができないとなんの意味も果たさない。
そんな勉強。

「アンカーソング」のジャケットデザインを手掛けたTYCOON GRAPHICSの宮師雄一さんに、ひさしぶりにお会いした。
隣にいるだけでグッと力が毛穴から放出されてるのがわかる。
温度のない高熱。
青く燃える炎のような、人。


1/30

新代田FEVERで曽我部恵一BANDワンマンライブ。

ぼくにとっての良い音楽は「まっとう」であること。
それは軸に対して、異物が介入されないことだ。
ブレる、ブレないの話とは、ちょっと違う。
ブレるブレないは誰かが勝手に決めることであるから、誰かが勝手に決めたことっていうのは、作品作りにはまったくなんの意味も持たない。
当事者は当事者で、ある。
当事者から発せられるものは、当事者なりの正義の上で鳴り立っているのだから。

この日、三曲目に演奏された「世界のニュース〜light of the world」という曲は今から八年前の2005年に発売されたCD-R盤。

昔の曲が、今も色褪せないってことはよくある。
やる側も見る側も、その気持ちを多分に持っているだろう。
あの時の自分に帰れたり、あの頃の気持ちを思い出せたり。

ただ、他のミュージシャンと曽我部恵一との違いがある。
それは、あの人は名曲と対峙する際に「現在の実感」を追い求めていることだと、思った。
過去の歌に、していなかった。
姿を変え、時には歌詞すらも書き直して、歌い放ち続けると、大きな花が咲く。
しかも、見たこともない色で。

夜は焼肉とレモンサワー。
春がくる前に豚になっちゃうよ、俺たち。


1/31

UFO CLUBでうみのて/ECD/下山のスリーマン。
下山のボーカル、チョコあげたら喜んでて可愛かった。

高野くんと、いつか築地に行こうと思う。
ライブとても素敵だった。
俺にはあんなこと歌えない。
笹口くんとは本当に本当に一生、わかりあえないままがいい。


2/1

俺がマンスリーMCを何度も担当させてもらっている、RADIO DRAGONという番組主催のライブにふらっとLOFTへ。

この番組の名物DJかわいこちゃん高山都と劇団モラトリアムパンツのはっしーくん。


人がパンパンのフロアから見る、忘れらんねえよは格別だった。
忘れらんねえよと、彼らのファンが作り出す雰囲気ってのがあって。
それはステージ上から下へ。
ステージ下から上へと、応援歌を歌い合っているような。
不思議な雰囲気だった。

ずっと似通ってた俺と柴田はいつの間にか違う方向を向きだしてる。
いいね。この感じ。
アバヨ、さよならだ。


1/2

加地等さんとシド・ヴィシャスの命日。

久しぶりの高崎club FLEEZ。
リハ後に食った鶏飯うまかったっす。

高崎は気づけば、三回目。
いつもきてくれる皆さん、本当にいつもありがとう。
この日、知り合った皆さん、これからもどうぞご贔屓に。
ぼくは、一切の後悔なく体の底から歌えました。
だから、本当はもう逢えなくても大丈夫。

はじめて観てくれた方がたくさんいたので、セットリストを載っけておきます。
ラストの曲以外はリリースされていますので、気になった曲はCDで探して買ってください。

《セットリスト》
1東京
2悪党になれたなら
3抱きしめて
4大人と子供(初夏のテーマ)
5アンカーソング
6砂男
7体は冷たく、心臓は燃えている

ラストの曲は4/3に発売するセカンドアルバム「SONGS」からの楽曲。
今のTHEラブ人間の底力を全部使って書き上げた10曲のうちのたったの1曲です。

きっとリリース後には、その10曲をぶら下げたライブがメインになっていきます。
みんなライブは曲知ってる方が絶対面白いから、CD買ってね。

セカンドアルバムが出るってことは、ライブで演奏されなくなる既存の楽曲はどんどん現れます。
そこは抗えない。
新しい楽曲はどんどん出来るし、ぼくも変わっていく。

ただ、忘れちゃいけないことは過去の楽曲たちは死なないということ。
たとえ一生、ライブで演奏されなかったとしてもCDとしてリリースされた限り、残る。
そしてリリースされなかったとしても、あなたが聴いた瞬間に、あなたの中に永遠に残ります。

でも、ぼくはずっとこの曲やるよ!!やり続けるよ!!って約束できないから、去年の五月にリリースした「恋に似ている」の全10曲まるまる再現ライブを明日下北沢SHELTERで行うことを決めました。

明日はたっぷり一時間のステージです。
「SONGS」リリース後には、二度と出来ないと思います。
第一期を支えてくれた皆さん、明日俺たちと出逢う皆さんに贈ります。
明日、受け取ってください。

■2/4(月)@ 下北沢SHELTER
【SHELTER presents ”BATTLE60×60”】
■出演:THEラブ人間/カーネーション
■チケット予約:氏名、枚数を明記の上、theloveningen@gmail.comまでメールをお送り下さい。



じゃ、また明日。

K.K


【今日の新曲】

「いつかこどもがうまれたら」

どんな色をつける?
どんな仕事に就く?
どんなことで泣く?
どんな歌をうたう?

どんな夢を見て
どんな人になる?

そうだね
いつかこどもがうまれたら
「赤ん坊のような大人になれ。」って言おう

どんな家に住む?
どんなドアを開ける?
どんなことで叱る?
どんな飯を作る?

どんな夢を見てる?
どんなふたりになる?

そうだね
いつかこどもがうまれても
恋人のように他人行儀でいよう

どんな顔をして
どんな朝を迎え
どんな夜を待ち
どんな歌を作る?

今も夢を見ているかい?
満足はしてるかい?
プライドはそろそろ
ちゃんと捨てれたかい?

そうだね
いつかこどもがうまれたら
きみとその子に布団を掛けるだろ

そうだね
いつかこどもがうまれたら
「お母さんのようなおとなになれ。」って言おう