YOUNG

12/30
RADIO CRAZYに出演。
2012年、最後の大阪での演奏でした。

ステージの上から眺めた風景は美し過ぎて、まるで本当はそこに「ない」みたいでした。
俺は多分ほとんどのことをまだ信じれていないのかもしれないです。
愛されることにこれからも「なぜ?」と思い続けるのだと思います。

それでも、歌は手渡されるものであるべきだと思っている。
いや、そう求めているんです。
それは人と人同士にしか織り成すことができない至高の業です。
この日も、2012年の一年間も、はじめて会った日から今までも、ずっと大阪のオーディエンスたちは俺たちに手を差し出してくれました。
本当にありがとう。遠くまで届いた。


前後を左右して、この日の夜に前回の日記を更新しました。
つまり、俺はすでに前述したような悩みを笑い飛ばしたり、開き直ったりしています。
愛の前では、俺の悩みなんてミミズの脳みそほどなのですね。


12/31
THEラブ人間移動式ワンマンライブ【移民の夜/漂白の朝】

13:00
新宿JAM

15:40
渋谷ラママ

18:30
下北沢Daisy Bar

20:00
下北沢Cave Be

22:05
下北沢club QUE

25:10
下北沢MOSAiC

27:20
下北沢BASEMENT BAR


の全七会場で演奏しました。
それぞれの街とハコにそれぞれの空気が存在していました。
いつもなら気づかないようなそんなことを、一日の中で感じて廻ることができるのは不思議な感覚です。

2012年、ぼく以外の四人のメンバーのことを見直すことが多くありました。
それと同時に例年の何倍も自分との差異を感じたところもありました。
それを違和感だとも思っていたし、居心地の悪さとも感じていたのは事実。
「ぼく個人」としての吐き出したいことと、「THEラブ人間」の吐き出したいことは決定的に違うんだなと感じた一年だったと思います。
でも、ぼくは「THEラブ人間」の一員として存在していて、それを選んだのは四年前のぼくなのは確かなのです。

このイベント自体のお誘いをいただいたという話を聞いた時、まず第一にメンバーはどう決断するのか?という疑問が浮かびました。

ミーティングでは答えは出ず。
勿論やらないというメンバーもいたし、やるけど本数減らすのはどうかという提案をするメンバーもいました。
ぼくはぼくで、歌えるなら何本でもいいと思っていたし、それに呼応するメンバーもいた。

正直、こんなこと決行するバンドは他にいない。
それは成功のイメージが浮かばないからだと思うのです。
クオリティを一切落とさず、最後まで高みを目指して駆け抜ける自信と気持ちと実力が無いからなんだと思います。

でも、ぼくは2012年の四人を見ていて、来年はともかく今年ならやれると思っていました。
というか2012年のぼくらの答えを明確にしておきたかったというのが、本音かもしれません。
このイベントを決行することで2013年を5人で堂々と迎える準備が出来ると思ったのです。

個人的ではありますが、次々と生まれてくる血と汗の煮汁のような楽曲。
それを2013年も引き続き4人と共有したいと思えるためのイベントでした。ぼくにとっては。

そして、それは一本目よりも二本目。
二本目よりも三本目。
瞬きの間に更新されるベストライブ。
瞬間瞬間に輝きを求める四人のメンバー。
それを背に2013年という時代と、ぼくの新しい意志と気持ちを迎えることが出来て、ぼくは本当に嬉しかったんです。

全会場のセットリストをここに残しておきます。
CDリリースされた楽曲を筆頭に、2009年にしか演奏されなかった未発表楽曲を含めた四時間となりました。


新宿JAM
1若者たちの夕暮れ
2悪党になれたなら
3アンカーソング
4わかってくれない
5りんごに火をつけて(Light My Apple)
6砂男


【渋谷Lamama】
1砂男
2悪党になれたなら
3アンカーソング
4これはもう青春じゃないか
5京王線


Daisy Bar】
1抱きしめて
2わたしは小鳥
3アンカーソング
4大人と子供(初夏のテーマ)
5レイプミー


【Cave Be】
1月曜日のナナ
2西武鉄道999
3これはもう青春じゃないか
4パニックルーム
5砂男


【club QUE】
1愛って悲しいね
2悪党になれたなら
3これはもう青春じゃないか
4KYO TO KYO
5アンカーソング
6おとなになんかならなくていいのに


MOSAiC
1アンカーソング
2これはもう青春じゃないか
3天使になって!
4砂男


【BASEMENT BAR】
1東京
2悪党になれたなら
3黒いドロドロ
4八月生まれのきみの結婚式
5アンカーソング

アンコール
砂男

ダブルアンコール
おとなになんかならなくていいのに




久しぶりに使用したテレキャスターウルスラ」。


毎年恒例、撃鉄天野ジョージ。


快速東京てつまる。



1/1
昼過ぎに起きて、帰省をする恋人と家を出る。
電車は新年早々に人身事故に見舞われてしまい、足止め。
またひとり死んでしまった。

実家に帰ると親戚たちが新年会をしていて、心がほころぶ。
甥っ子、姪っ子たちがお行儀良く新年の挨拶をしてくれる。
ああ、大丈夫だ。このコたちが生きているなら、大丈夫だ。

年末録り溜めたお笑い番組を一気に見て、大爆笑して眠る。



1/2

昼過ぎに起きて、祖父の墓参り。
おせちや鏡餅も供えられていた。
ぼくは煙草を一本、供える。

墓をキュキュっと磨く、寒いだろうに。
祖父の体だ、これは。

昔から老人と子供が好きだ。
開花と枯渇の輝きが、人間にはある。
花のようだ、と思う。
TESUSABIを聴いて、少しだけ泣く。


ちょっとしたら池袋に呑みに行くことにする。
10年来の友人と、久しぶりに。

今年はぼくの大切な人はひとりも死なないで欲しい。
出来るだけ長生きをしたいなんて、まさか、思うなんて。


K.K


【今日の新曲】


「歌は引き出しに」

誰もがみんな笑っているなら
歌なんてもういらないのかも、と
引き出しにしまってきた

あなたがいつも笑っているなら
歌なんてきっといらないのかも、と
唇にホチキス刺した

ぼくの好きな夏の海
きみの名前みたいな夏の海
引き潮にさらわれたはだしのふたり

ぷかりぷかり浮いてる
花の色 日差しの青さよ
歌なんていらないんだから
ちょっと静かにしてて

ねえなにがきこえる