セレモニー・オブ・ロンリネス

10/12
深夜のなんばHatchTHEラブ人間GIG。
なので、帽子はこんな感じ。


ミナミホイールという大阪のでっかいサーキットイベントのスペシャルエディションが、このなんばHatchなわけなのですが、我々は三年連続三回目の出演となりました。

一年目はケンジが加入して一ヶ月経つか経たないか、しかも足を骨折していて松葉杖でライブをしました。
二年目は広島でライブをやった後に一瞬で大阪に移動するというおかしなスケジュールでのライブ。
(しかも移動中に寄ったSAで財布を失くし、落ち込んでた。)

今年は順風満帆、今までで一番の状態での演奏だったものでとってもとっても気持ちよく演奏できました。
足がもつれてうまく走れないのなら、踊るように走ればいいんだ。
もつれてるのか、からまってるのか、空回りしてるのか、そんなのはもうどっちでもいいから、ただただその音楽に心の底から踊っていれるか。

ステージで言ったとおり、もう、時間が、ないんだ。



photo by hub


10/13
始発で大阪から帰り、兄の結婚式へ。
150人近くが集まったとても豪華な式でしたが、それと同時に家の近くで行われる小さな誕生日会のようでもありました。
親族だからかなんなのかよくわかりませんが、そんな不思議な気持ちになったのです。
兄はひとつの出逢いも無駄にしない人なので、きっとたくさんの人が集まれば集まるほど、その親近感は強くなっていくのでしょう。
誰かのことを思う強さや、思われる強さは「生き抜いていく為の強さ」なのです。

ぼくは書き下ろした新曲とあともう一曲、歌いました。
天井の高いどこまでも広い披露宴会場にはやはり夢と憧れがあります。
二次会で兄の親友のノリくんに「康平くんはどんな時に幸せって思う?」って聞かれた。
ぼくはすぐ「好きな女と一生を添い遂げること」だと応えた。
きっと、それが、答えだと思うのです。
兄と誓ったのは、家族っていう特別で普遍の関係をこれからずっと守っていくこと。
血の繋がりや、性格や、形状や、思想も超えて、この俺たちを守り抜き、添い遂げる。
男としての一生の宿題です。



K.K



【今日の新曲】

「ぼくはずっと待っていたんだ」


ぼくはずっと待っていたんだ
愛ってやつを信じられる日を
ぼくはずっと待っていたんだ
夜や朝や季節が意味を持つ日を

ぼくはずっと待っていたんだ
雨漏りした心に虹が架かる日を
ぼくはきっと知っていたんだ
心ってやつは手で触れるってことを

秒針よりもはやく生きなきゃ駄目なんだよ
賞味期限だけからは誰も逃げられやしない

ああきみは空を仰いで微笑む
受話器越しにあの人も空を見ていた
別の街の別の空に星影が
空に星影だけが同じように輝いていた

ぼくはずっと待っていたんだ
孤独っていうものを抱きしめられる日を
まるで家族みたいになんでも話してきた君が
今日から本当の家族になる日を

ああきみは空を仰いで微笑む
受話器越しにあの人も空を見ていた
別の街の別の空に星影が
空に星影だけが同じように

ああぼくらはふたりを仰いで微笑む
そうだな倖せは倖せでしかないのだ
別の人が別の人の人生に溶け込んで交わる