ふたりのガスト/いまのふたりのガスト

音楽がジャンルや、方法論により細分化されがちなここ最近ですが
やっぱりいくら細分化された、「それ」も強靭な力の前では負け旗を翻さざるを得ないと思うんですね。

通常ライブハウスには特色というものがあって、大体が「こんなジャンルのバンドがたくさん出てるハコなんすよ!」って風潮なわけです。
それをカルチャーと呼ぶ人もいるわけなんだけど、やっぱりナンセンス。
全部取っ払ってしまえば、心の中にはフリースペースが生まれる。
そのフリースペースにこそ、人生の奥深さがあるわけじゃねえか。

でも、大概の人が「こーゆージャンルはよくわからない。」
「こーゆー音楽は苦手!」ってろくに聴きもしないで、ろくにわかろうともしないで決めつける。

でも、それも本当は先にも書いた「強靭な力」の前では意味を失くす。
要は強靭な力を持った音楽が少ないのがいけない。
どんな言い訳や指針をも打ち砕く力が、音楽にはあることを知ってるはずだろ。

そんな強靭な力を持ったバンドと最近知り合って、ぼくはご機嫌なのです。


MANGA SHOCK
( http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=manga_shock )


(先日のライブ後の写真。浮浪者ではない。)

「強靭な力」ってのは生きていく強さであり、誰かに弱音を吐ける寛容さであり、風景を愛で、なおそれよりも強く人を愛するやさしさだ。
MANGA SHOCKを深読みしてはならないのかもしれないが、ぼくにはそんな風に感じた。
もしかしたら言葉はすべて意味をなさないのかもしれない。
難攻不落なヒップホップのロジックの前では、きみの国語辞典はすべて意味をなさない。

ぼくのこの文章を呼んで気になった奴だけライブに行って確認すればいい。
少なくともここはぼくの日記で、ぼくのルールで回っているので。


最後に写真。
MANGA SHOCKひらっちと、俺。




K.K



【今日の新曲】

「四月になれば」

西武デパートで買ったスーツ一枚じゃ
まだ寒くて
まだ似合わなくて
親父のグレーのコートを
着込んで出掛けたのです

川沿いに光る
雨上がりの名も無き若草
摘まれては刈られ
いつかは亡き者にされてしまうのか
俺たちに似ているな

これから先はほとんど逢えなくなる
もやのかかった未来だろうと
きみはきっといないのだろう
きみはきっといないのだろう
四月になれば逢わなくなるんだろう