小金井街道ももう夏なのさ

ツアーが終わってからというもの、人と逢うことが少なくなってきました。
限定された人々(例えばメンバーやスタッフ陣)以外との摩擦のない毎日。

そうなると、対峙するべき相手が明確に「自分」と「自分の音楽」になるわけでありまして、面白いくらい曲を生産したり、調理したり、盛りつけたりしています。

気温は30度を越え、雨戸まで閉め切った部屋、汗ばむぼくと冷酷なMTR
おい。音楽よ。お前と血を通いあえるか、それだけに情熱を燃やしているんだ。
記号で語るなよ。



気晴らすほどのストレスも特にはないのですが、前々から行こうかーなんて言ってた、フジロックに日曜日行ってきました。


音楽をたくさんたくさん聴いて、感動したり、つまんねえと思ったり、発見したり。
とにかくたくさん歩いて、たくさん食べた。

絶滅寸前かと思ってたロック音楽ファンが五万人近く、苗場にはちゃんといて、しかもここにいるのはその中の一握りでしかないんだ、と思えたら軽くなる心もありました。

着いてすぐにひと気のまばらなグリンステージの最前に立って、振り返って見たあの広大な風景。
この日、レディオヘッドが埋め尽くしたその場所を自分が担う想像をして胸が高鳴りました。

人が想像し得ることは、実現可能なことでしかないわけです。
楽しみにしていてくださいね。


んでこの日、ぼくが体感した素晴らしいバンドをふたつ紹介します。

ONDA VAGA
http://www.qetic.jp/news/onda-vaga-3/82613/

REFUSED
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B003HO0RG8/ref=redir_mdp_mobile?ascsubtag=d-15eip4&tag=hatena_st1-22

ONDA VAGAはアルゼンチンのアコースティックグループ。
今回3日間で6ステージとフジロックSMASHが無茶苦茶プッシュしてるわけなんです。

リズムと表現形式は違えど、THEラブ人間結成当時のバンドのイメージにとても近いライブをするんです。
全員合唱でわいわいしてる。
けど、どこか寂しそうなメロディーとコード進行。
悲しみを祀る祝祭。

記念日本盤が最近リリース、しかも2300円って無茶苦茶安いです。
PV見れるサイトのURLを貼り付けましたが、買った方が良い。


REFUSEDは90年代に結成、解散したスウェーデンのハードコアバンド。
フロントマンはUmeoというスウェーデンの街の地元バンドを愛し続ける心優しきパンクゴッド/デニス・リクセゼン。
人気絶頂になるかならないかのぎりぎりでツアーを全部キャンセルして、ばこーんと解散しました。
解散後に人気絶頂まで達するという宮沢賢治スタイルなもので、当時中学生だった僕はライブ見れないのかーと、やきもきしたものです。

エピタフが旧盤をディストリビュートして、じわじわと再結成ってことみたいなんですが、14年前のライブを生で観ていないもんですから今回、イントロ鳴るごとに興奮しました。

上のURLには名盤でありラストアルバム、”Shapes of Punk to Come”を購入できるAmazonのURL貼っておきました。
安いし買え。
ユニオン行けばワゴンセールで500円だけど。

ちなみにデニスがREFUSED結成前にやっていたStep Forwardもかっちょいい。

スウェーデンっていいバンド多いよなあ。
THE HIVESMANDO DIAOABBAカーディガンズなどなど。
Umeoはどんな街なのか。
行ってみたいね。

K.K





【今日の新曲】

「運転免許証」

ともだちの車は季節をばらばらにする
後部座席でいかしたサングラスをつけている
ともだちの車は時間を粉々にする
助手席であがる煙 夜を朝に変えていく

DJが針をあげて
アンプから残響が響いてる
俺はこれからきみのBPMを辿って
メロディをつけよう
まつりのあと

ともだちが車で120km出している
運転免許証 かっこいいって思うよ
ともだちと車で音楽を聴いている
子供の頃からずっと知っている歌とかを

ロックンローラー腰を回して
いないはずの清志郎が見える
俺はこれから恋人のいびきと朝に
メロディをつけよう
まつりのあと

DJが針をあげて
アンプから残響が響いてる
俺はこれからきみのBPMを辿って
メロディをつけよう
まつりのあと