旗を掲げる

もう長い間、ブログを書いていない。
日の重さは、ぼくの想像以上のもののようです。
ずしりとしていた。

目を逸らしたくなることが多すぎて、最近では冗談じゃなくサングラスが手離せなくなってる。
目を見て人と話すのも億劫で、最近では誰かに声をかけられても適当な返事しかしなくなってきた。
いつだってそうだけれど、ステージの上と下では世界は大違いだな。
その差がどんどん縮まっていけばいくほど、きっと歌は遠くに届くのだろう。
自分はまだまだだ。
イメージする歌を歌うには、まだまだ体が足りていない。

だから、今はまだ、日々、心を重ねている。
それらが丁度,ぴたりと重なり合う瞬間を見逃さないように。
心はぎらりと光るから、邪気のない心は光るから、眩しくて目を瞑らないように、見逃さないようにサングラスをつけている。

毎日、毎日をもっと簡単につらつらと書いていけたらなあと思っているのだけど、ね。
ずうっと長い間、ブログを書けずにいた。
楽しみにしている人がひとりでもいたのなら、ごめんなさい。

最後に日記を書いたのは、3/1。
その日、ぼくは名古屋のホテルにいて雨の音が嫌にうるさかったのを覚えている。

それから二ヶ月も時間が経ってしまった。
今日もその日と同じように雨の音がうるさい。
二ヶ月前と今日で、なにひとつ変わっていないように思えてしまう。
そんなことないのに。
一体、なにがあったっけ。

そう。
いくつかの演奏と、祖父と父の誕生日があった。
映画出演が決まって、はじめて撮影もした。(29日21:00から高円寺円盤で上映会です。)
祖父母の墓ができた。
兄が山形から埼玉に引っ越して来た。
それくらいのものか。

そういえば、今年は花見に行けなかった。
桜もろくに見ることもなかったな。
元来、花見のような季節の祭りごとが好きなので、ここ何年か楽しめていないように思う。
さみしい。

でもつい先日、仙台に向かう高速道路で見た桜は美しかった。
住所的に福島県のどこかの山。
たくさんの木の緑色の中に数えられるくらいしか咲いていない、淡く光るピンク色。

この街は今、とても痩せ細っていて、心が脆弱になっている、とTVは言っていたけど、マイノリティの力を証明するかのように咲く桜を見て、そんなことはないんじゃないかと思えた。

一瞬にして消えていく、その風景、光景、感情への最敬礼。
言葉にすることはやっぱり難しいので、できる限り、歌にしようと思います。

では、また。
近いうちに。

K.K