きょうは、風が見えたので。

5/26
朝方、東京を出発。
本日は大阪城野外音楽堂にて行われる「OTODAMAヤングライオン編」にTHEラブ人間で出演。

完全に半袖で外に出れる気候だったもので、変に浮かれ気分。
KISSのTシャツを着て、出掛けた。
ちなみにこのTシャツは中2の頃にKISSが最後のJAPAN TOURを行うと言うので、こりゃー行かなきゃと思い、高いかね払って行った東京ドーム公演のグッズ売り場で買った。
それから10年以上経っても、未だに新譜出して、来日するKISSは一体なんのつもりなのだろうか。

途中のサービスエリアで、中古CDセールをやっていたのでたくさん買った。

買ったもの。
「Dookie/GREEN DAY
「BEST/エレファント・ラヴ」
曽我部恵一/曽我部恵一
「回帰線/尾崎豊
「SPECIALS/SPECIALS」

曽我部恵一ファーストは家に何枚もあれば、あるほどいいので見つけるたびに買っている気がする。
もう手元に何枚あるのだろうか。
特にこんな夏がなってくる、一瞬手前の季節にはぴったりのレコードだ。

エレファント・ラヴのベストはつまらなかった。
SPECIALSのファーストはアナログでしか持ってなかったので、やっと持ち運んで聞ける。
うれしい。

尾崎の回帰線はドライブにはぴったり。
むちゃくちゃダサいぜ!!
この頃のライブツアーのドラムは村上ポンタ秀一!!

んで、車の中で一番のヒットになったのは、GREEN DAYのDookie!!
95年にリリースした、このアルバムはその五年後に思春期を迎えるぼくらにとって最大の金字塔になったのだ!!
あんな潔いパワーコードでギター弾き散らしたいぜ!!
American idiotまでのGREEN DAYは痛快だ!!!

なんやかんやでバンドメンバーと好きな音楽の話に花が咲くことってのは少ないもので、車の中のこのたわいもない青写真のような会話にいつも、ヒントは転がっているのだ。

この日、ステージに立って見た風景はウッドストックのように荒涼としていて、気持ちがよかった。
歌はちゃんと時間が経てば、夜に包まれ、だんだんと色を失くしていった。
その消えかけそうな歌のともしびは、人が人として生きるという、当たり前の宣言の元、吹き消されたのです。

ステージを降りて、背中にアンコールを感じながら、撃鉄天野に抱かれた。
目の前には撃鉄田代、親友のなめちゃん、オワリカラのヒョウリがいた。
天野はいつもより酔っ払ってたけれど、今までで一番のライブだったって言ってくれた。
彼のぼくを抱く腕の力にも、目の奥底にもうそはまったくなかった。
彼はぼくにうそをつけない。
だから、天野が好きだ。

同様に田代もなめちゃんもヒョウリも、うそをつけずに今まで生きてきた人たちだ。

「歌い続けていかなきゃ。」と思った。
音楽に義務感を感じたのは、きっと今日がはじめてだった。

今まで歌はなんにも言わなくても、目の前に現れてきた。
口からこぼれ落ちてきた。

それでも、この日大阪で感じた。
「歌い続けていかなきゃ。」という気持ちを大切にしていきたい、と思えた。

背中に感じ続けていた、鳴り止まないアンコールの拍手喝采へ、なによりも。

明日は金沢で演奏。
オワリカラ/セカイイチとスリーマン。

K.K


=今日の新曲=


エバーグリーンさん(仮)】

きみのままでいるってのは
変わり続けること
毎日、毎朝、毎晩変わり続けること
一日、一分、一秒毎にかわいくなっていく
顔も心も言葉もなんの意味も持ちはしない

変わっていくっていうことは
馬鹿にはできないから
馬鹿は今日も馬鹿らしく
変われずに死んでいく
だからきみは飽き続けて
だからきみは止め続けて
だからきみは泣き疲れて
今日もおさげを垂らしていて

サブカルチャーでもなければ
サブポップなんかじゃない
でも文化になんかなりたくない
伝わっていかなくてもいい
だってきみは線香花火をするときくらいは
ひとりになりたいと思うようなそんな人じゃないのかな

二軍の四番じゃ嫌だよ
一軍の四番がいい
出来るだけたくさんの人に
ぼくの打席を見てもらいたい
でもほんとうのところは
きみだけに見てもらいたい
というかきみにだけしか見せれないぼくってのがいるみたい

もっと内面の世界へ
もっと内面の世界へ
きみはぼくの外じゃなく
ぼくの中にいるのだから
もっと内面の世界へ
もっと内面の世界へ
でも勘違いするなよな
愛してるってわけじゃない

誰もぼくの歌を歌わないでほしい
ぼくの歌はぼくの歌でありぼくの親友だ
1986年8月の夜からぼくの歌はぼくの灯りでぼくの親友だ

でも今夜は特別だからわけっこしてあげる
パピコを二つに割るように
親友をわけっこしよう
でもぼくの歌を歌えないよ
きみには歌えるわけないよ
だってもうその歌はぼくの歌じゃなくて
きみの歌だから

もっと内面の世界へ
もっと内面の世界へ
きみはぼくの外じゃなく
ぼくの中にいるのだから
もっと内面の世界へ
もっと内面の世界へ
でも勘違いするなよな
愛してるってわけじゃない
そんな簡単な話じゃない

きっとまだわからないことを知って行くだけだ